今日のお稽古で…

僕が担当している『RMS・ローランド・ミュージック・スクール』オルガン科の生徒さんに、電子オルガンに興味を持ち始めて間もない女性がいらっしゃいます。

教室に通い始めの数回は、右手メロディ・左手単音ベースの簡単アレンジで洋楽ポップスの名曲に挑戦し、少しづつ和音も理解されたところで右手メロディ・左手複音ハーモニー・足ベースの3way奏法にトライしてきたのですが、もちろん最初からスムーズに演奏できるわけはなく、特に足鍵盤での演奏には時間がかかりました。

僕のレッスンでは、基本的に『オルガンらしい』演奏を目指しているので、出来る限り自動伴奏やレジストレーションデータは使わず(RMSとしては本来使うべきなのかも知れないが…)リアルタイムにハーモニックバー(ドローバー)をうねうね動かしたり、ロータリースピーカーのスロー・ファーストを自由に切り替えたりしながらの『人力演奏』を楽しみます。

…んで、先述の生徒さん、なかなか曲が進まなくて、3way奏法もなかなかうまくいかないので、たまには気分転換にも良いかなーと思い、教室の電子オルガン『ROLAND AT-350C』についている機能『アレンジャー機能』を使って簡単なコードを押さえるだけで自動伴奏してくれる状態にしてメロディを弾いて…なんて思っていたら、生徒さんの『伴奏は機械に任せるなんて音楽を奏でる実感が薄れるわー』という思いから、やはり全部リアルタイムで弾きたいという前向きな発言が♪

レッスンがなかなか進まないからといって、講師が変に気を使いすぎたり、ちょっと方向性を変えてみたりしたらダメなんですね♪

その生徒さんは、うまくできない事をできるようにするための険しい道のりを『楽しんでいる』のですね!!

練習の過程で起こる『険しい道のり』を楽しんでいただけるレッスンが出来るように、これからも一生懸命勉強して励みたいと思います!!

…でも、ちょっとAT-350Cのアレンジャー機能を使ってみたら、それぞれのリズムに適応している伴奏がしっかりツボを抑えていて、結構面白かったです♪

(藤田貴光)